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bar Addict
単発作品
晴(はる) バンドマンの彼氏がいる。 真(まこと) 『bar Addict』のマスター。 晴の彼氏とは幼馴染。喫煙者。 雪(ゆき) 晴の彼氏で真の幼馴染。名前だけ登場する。 キスシーンあります。
配役
110
予想時間30 分
文字数7778 文字
登場人物
名前タップでセリフ抽出晴晴(はる) バンドマンの彼氏がいる。
真真(まこと) 『bar Addict』のマスター。 晴の彼氏とは幼馴染。喫煙者。
本編
BGM:バー店内ミュージック、FI
真:「いらっしゃいませ」
晴:「こんばんは」
真:「あら、晴ちゃん。いらっしゃい。今日は一人?」
晴:「はい。雪くん、今日ここの近くでライブがあって、今打ち上げしてるから」
真:「一緒に行かなかったの?」
晴:「…私、邪魔かなって」
真:「邪魔なんて、そんなことないでしょ。彼女なんだから」
晴:「そう、なんですけどね…」
真:「座って」
晴:「あ、はい」
真:「何飲む?」
晴:「ん〜、どうしようかな」
真:「あんまりお酒は飲めないんだっけ?」
晴:「飲む機会があまりなくて。だから、よく知らないんです」
真:「そう。ならアタシのオススメ、飲んでみる?」
晴:「じゃあ、お願いします」
真:「ん、ちょっと待っててね」
真、カクテルを作り始める
晴:「今日はお客さん、少ないんですね」
真:「さっきまで何組かいらっしゃってて忙しかったんだけどね。一気に引いて。
真:だから、晴ちゃんが来たのはベストタイミング」
晴:「そうだったんだ」
真、カクテルを晴の前に置く
真:「はい、どうぞ」
晴:「…なんて言うカクテルですか?」
真:「カシスソーダよ。飲みやすいと思うわ」
晴:「あ、その名前、聞いたことあります」
真:「定番だからね」
晴:「いただきます。…うん、美味しい」
真:「良かった」
晴:「…真さんて、雪くんの幼馴染、なんですよね?」
真:「そうよ。雪とは小学校からの付き合いになるわね」
晴:「そんな昔から」
真:「腐れ縁、ってやつね」
晴:「打ち上げ終わるまでここに居たら、って雪くんに言われて。真さんが構ってくれるよって」
真:「アイツ…私はいいけど、彼女の面倒は自分で見なさいって感じよねぇ?」
晴:「あはは。…あの…雪くん、今までもお付き合いしてた人、ここに連れてきたりしてたんですか?」
真:「え?」
晴:「…あ…ごめんなさい」
真:「いいのよ、謝ることじゃないわ。そうね…アナタが初めてよ」
晴:「…そう、ですか」
真:「安心した?」
晴:「…嫌な女ですよね」
真:「どうして? 心配なんでしょ? 相手はバンドマンで、アイツ顔もいいものね。女性のファンもたくさんいるだろうし」
晴:「…はい」
真:「…何かあったの?」
晴:「…何か…というか。雪くんのファンって美人さんが多いから」
真:「あぁ、今日のライブのお客さん?」
晴:「元カノっていう人が、来てたんですよね」
真:「そんなのイチイチ気にしてたら保たないわよ?」
晴:「そう、ですよね…」
真:「…今の彼女はアナタでしょ。自信持ちなさい」
晴:「自信…」
真:「好きなんでしょ? 雪のこと」
晴:「…はい」
真:「なら堂々としてなさい。自信なさげにしてたら舐められるわよ?」
晴:「…はは」
真:「ねぇ、カクテルには花言葉みたいなのがあるって、知ってる?」
晴:「そうなんですか? 知らなかったです」
真:「今、晴ちゃんが飲んでるカシスソーダのカクテル言葉は、「あなたは魅力的」」
晴:「…」
真:「晴ちゃんはもっと自分に自信を持っていいのよ?こんなに可愛くていい子なんだから」
晴:「…優しいんですね、真さんて」
真:「やだ、お世辞だと思ってる? アタシ、お世辞なんて言わないわよ」
晴:「…うん。ありがとうございます。
晴:バーテンダーって、カクテル言葉も全部覚えてるんですか?」
真:「んー、人によるんじゃないかしら。
真:ただお酒を作るのが好きって人もいるし、そもそもレシピを覚えるだけで結構な量あるから」
晴:「真さんは?」
真:「どうかしらね」
晴:「あ、濁されたぁ」
真:「なぁに。アタシのことが知りたいの?」
晴:「知りたい、って言ったら教えてくれるんですか?」
真:「企業秘密よ、小悪魔ちゃん」
晴:「むぅ…真さんていつもそれ飲んでますよね」
真:「あぁ、これ?」
晴:「なんて言うカクテルですか?」
真:「…シャンディ・ガフ」
晴:「美味しいんですか?」
真:「ジンジャエールが平気なら飲みやすいと思うわ」
晴:「シャンディ・ガフの、カクテル言葉は?」
真:「…さぁ。それ、引っかけのつもり?」
晴:「バレちゃいました?」
真:「バレバレよ」
二人、軽く笑い合う
晴:「…私も、飲んでみたいな」
真:「あら、それじゃあ作ってあげる」
晴:「ありがとうございます」
真、カクテルを作り始める
晴:「真さんて、キレイな顔してますよね」
真:「あら、ありがとう」
晴:「…モテそう」
真:「それは…どうかしらね。ほら、アタシ、こんなんじゃない?」
晴:「だからこそ、余計にモテそうです。色気があるっていうか」
真:「そうかしら」
晴:「そうですよ」
真、晴の前にカクテルを置く
真:「はい、どうぞ」
晴:「わ、ありがとうございます。いただきます」
真:「どう?」
晴:「…うん、飲みやすい」
真:「良かった」
晴:「これが、真さんがいつも飲んでる味、かぁ」
真:「アタシに興味があるの? お嬢さん」
晴:「真さん、素敵な人だし…仲良くなりたいとは思ってますよ」
真:「やだ、調子に乗っちゃうわよ〜アタシ」
晴:「乗ってくださいよ」
真:「…そんなに褒めても何も出ないわよ?」
晴:「なんだ、残念」
二人、笑い合う
晴:「…なんだか、久しぶりに笑いました」
真:「そうなの? いつでもウチにいらっしゃい。たくさん、笑わせてあげるわよ」
晴:「じゃあ…通っちゃおうかな」
真:「うん、大歓迎。いつでもいらっしゃい」
晴:「やったぁ」
真:「ふふ」
晴:「…雪くんの小さい頃の話、聞いてもいいですか?」
真:「いいわよ。何が聞きたい?」
晴:「どんな子だったんですか?」
真:「そうねぇ。割と静かな子、だったわね」
晴:「へぇ、意外」
真:「でもアイツ、顔がいいじゃない?
真:だから中学生くらいからモテ始めて、そこから音楽に興味持って。高校生の時にバンドを組んだの」
晴:「うん」
真:「でも楽器が苦手でさぁ。
真:それでもギター弾ける男はカッコいいからって、必死に練習してた」
晴:「え、今あんなに上手いのに?」
真:「努力したのよ。意外でしょ?」
晴:「そうだったんだ…」
真:「高校の文化祭でバンドの演奏してさぁ。
真:その後何人かの女子に告白されて、大変だったのよ?」
晴:「その頃からモテてたんですね」
真:「ま、でも。いつも長続きしないのよね」
晴:「そう、なんですか?」
真:「ドライっていうか。雪って興味のあることとそうじゃないことの差があるでしょ?」
晴:「…」
真:「あ、やだ。晴ちゃんのこと、興味がないって言ってる訳じゃないのよ?」
晴:「(苦笑)はい」
真:「でも音楽と恋愛の両立は、下手くそよね。アイツ」
晴:「そうだと思います…。真さんは?」
真:「私? ひ、み、つ」
晴:「え〜、教えてくれないんですか〜?」
真:「ミステリアスな方がイイでしょ?」
晴:「…残念」
真:「…晴ちゃんはさ、アイツのどこを好きになったの?」
晴:「え…恥ずかしいな」
真:「いいじゃない。聞かせて」
晴:「…友達に連れられて行った初めてのライブで、雪くんと目が合ったんですよね」
真:「ふぅん」
晴:「なんか、目が離せなくなって…そのライブ中、ずっと雪くんを見てた。
晴:それからライブ通って、知ってもらって…」
真:「うん」
晴:「雪くん、すごく優しいんですよ。
晴:ファンの子にはみんな、そうなんでしょうけど」
真:「…」
晴:「私。雪くんの顔、ドンピシャのタイプで。それに優しいし。
晴:それで、電話番号渡したんです」
真:「へぇ」
晴:「すごくドキドキしたの、まだ覚えてる」
真:「で。電話がかかってきた、と」
晴:「はい。そしたら雪くんも、私のこと気になってたから嬉しいって。それで、付き合ってくれって言われて。すごく嬉しかったな…」
真:「…」
晴:「あ、これ。前に、一緒に撮ってもらったやつなんですけど。
晴:スマホカバーに挟んで持ち歩いてるんです」
晴、スマホのカバーに入れている二人で写ったチェキを見せる
真:「おぉー」
晴:「これが、私たちの原点っていうか…(幸せそうに笑う)」
真:「…ほんと晴ちゃん、雪のこと好きなのねぇ」
晴:「…はい(恥ずかしそうに)」
真:「…妬いちゃうわね」
晴:「なんで真さんが妬くんですか」
真:「アタシの前でイチャイチャしないでよねぇ」
晴:「あはは! イチャイチャなんてしてないですよ〜」
真:「…楽しそうにしてくれてて、良かったわ」
晴:「はい。すごく楽しい。真さんと話せて良かった」
晴のスマホにInstagramの通知が来る
晴:「ん、雪くん…これからカラオケに行くみたい」
真:「ちょっと…それ、ストーリーでアイツの動き見てるの?」
晴:「…雪くん、あんまり連絡くれないから」
真:「はぁ…呆れた。今度叱ってやらなきゃ」
晴:「ううん、いいんです」
真:「良くないでしょ? 我慢しちゃダメよ。
真:付き合ってるんだから、対等でいなきゃ」
晴:「…対等か…難しいなぁ」
真:「もっとわがままになっていいのよ」
晴:「…それも、難しいです」
真:「…困ったちゃんね」
晴:「…あはは…
晴:じゃあ今日は、これで帰ろうかな」
真:「雪、待ってなくていいの?」
晴:「多分、酔って私のこと、忘れてると思うから」
真:「…(厳しい顔をする)」
晴:「あ、でも。今日はライブで雪くん見れたし、少し話せたんで、いい日なんです」
真:「それって彼女って言えるの?」
晴:「それは…言わないでください…
晴:まだそこに、気付きたくないっていうか…」
真:「…そんな顔で帰せないわよ」
晴:「…ごめんなさい」
真:「…どうしても帰る?」
晴:「…ここにいたら、真さんに甘えちゃいそうだし…」
真:「いいのよ、甘えて」
晴:「…真さん、優しすぎ」
真:「アタシに甘えるのは嫌?」
晴:「…少し、困っちゃいます」
真:「どうして?」
晴:「…魅力的な話すぎて」
真:「…ちょっと待ってて」
真、伝票に何かを書いている
晴:「?」
真:「はい、これ」
晴:「…これ」
真:「アタシの、プライベートのLINEよ」
晴:「いいんですか? こんな…」
真:「いいの。お守り代わりに持っていて」
晴:「…ありがとう、真さん…」
真:「うん。じゃあ、気を付けて帰ってね」
BGM:バー店内ミュージック、FO
BGM:バー店内ミュージック、FI
真:「いらっしゃいませ」
晴:「…こんばんは」
真:「晴ちゃん…?
真:ごめんね、端っこの席になっちゃうけど。ここ、座って」
晴:「ありがとうございます…」
真:「…何かあった?」
晴:「え?」
真:「ひどい顔してる」
晴:「…あぁ…」
真:「どうしたの?」
晴:「…今日、雪くんと会う予定だったんですけど、忙しくてしばらく家に帰れないみたいで。
晴:だから私、それじゃあ真さんの所に行こうかなって言ったら、いいんじゃない、って。
晴:それきり、既読もつかなくて…
晴:まぁ、それはいつもの事だから、いいんですけど」
真:「いつものことって…」
晴:「でもさっき、ここに来る途中に…雪くん、見かけて」
真:「見かけて…?」
晴:「歩いてたら偶然、みたいな」
真:「それで、声掛けなかったの?」
晴:「…女性と一緒だったから」
真:「はぁ…それでそんな顔してんの。バカね」
晴:「今までも、何回かあったんです」
真:「何回かって…」
晴:「…」
真:「…晴ちゃんは、どうしたいの?」
晴:「…どう、したいんですかね。分からないです」
真:「…心配してんのよアタシ。アンタ見てるとさぁ、不安になるのよ」
晴:「…ごめんなさい」
真:「謝らなくていいわ。愚痴ならいくらでもアタシが聞いてあげるから」
晴:「…ありがとうございます」
真:「カクテル、お任せでいいかしら?」
晴:「お願いします」
真、カクテルを作り始める
晴:「…真さんは、なんでバーテンダーやってるんですか?」
真:「アタシ? そうねぇ、バーテンダーってモテそうじゃない?」
晴:「そんな理由なんですか?」
真:「それも、まぁちょっとだけね。あとは、アタシが作ったお酒で笑って欲しいのよ」
晴:「笑って…」
真:「嬉しいじゃない? 自分発信で人を笑顔にできるのって」
晴:「…うん。とても素敵なことだと思う」
真、晴の前へカクテルを置く。
真:「はい、どうぞ」
晴:「…これは?」
真:「カミカゼ、よ」(あなたを救う)
晴:「日本語なんですか?」
真:「アメリカ発祥のカクテルなんだけどね。
真:日本の、神風特攻隊が名前の由来になっていて、元気になって欲しい人に贈るカクテルなのよ」
晴:「…ほんと。優しいなぁ、真さんは」
真:「一口飲んでみて」
晴:「いただきます。…んっ!」
真:「元気になる味してるでしょ?」
晴:「…ちょっと私には、アルコールが強いかもです」
真:「いいのよ。それを飲み干す頃には、笑顔になっていて欲しいの」
晴:「…真さんが相手だったら、こんなに苦しい思い、しないんでしょうね」
真:「やだ、買い被りすぎよ」
晴:「…真さんのお相手の方が羨ましいな」
真:「…いないわよ」
晴:「ウソ」
真:「ウソじゃないわ。おあいにく様、モテないんでね。ずっとフリーよ」
晴:「…」
真:「だからね、もし晴ちゃんがどうしようもなく辛いってんなら…アタシが力になるから」
晴:「…本当に?」
真:「本当に」
晴:「…泣きそう」
真:「やだ、泣かないでよ。アンタを笑顔にしたくて頑張ってるのにバカみたいじゃない」
晴:「だってぇ…」
真:「…晴ちゃんは、どうしたい?」
晴:「私…私、雪くんのこと、好きです」
真:「うん」
晴:「でもね、苦しいんです」
真:「…うん」
晴:「雪くんモテるし、最初は、それでもいいって思ってたけど…」
真:「…」
晴:「なんか…苦しくて…」
真:「…」
晴:「もっと好きになって欲しい、好きって言って欲しい…
晴:もっと私を、必要と、して欲しかった…」
真:「…それじゃあ辛くて当然よ。
真:晴ちゃんは、よく頑張ってると思う」
晴:「…でもね、この痛みも、愛おしく感じてしまって…手放せないんです」
真:「…バカねぇ」
晴:「本当に。バカ、ですよね…」
晴、腕を上げたときにアザがチラと見える
真:「…そのアザ、どうしたの?」
晴:「ぁ、(腕を隠す)」
真:「隠さないで」
真、晴の手を取り優しく撫でる
真:「…痛かったわね。アイツにやられたの?」
晴:「…これ、は」
真:「気付いてたのよ。晴ちゃんがたまにアザ作ってくるの。
真:でも、聞くに聞けなくて…」
晴:「…(ポロポロと涙が出る)」
真:「やだ、もう…〜〜〜っ!」
真、カウンターごしに晴の頭を抱き寄せる
真:「ほら」
晴:「っ、真さんっ」
真:「よしよし…」
晴:「は…恥ずかしいです…」
真:「いいのよ、アタシの店なんだから」
晴:「でも…」
真:「端っこの席で良かったわ…アタシには、甘えていいのよ」
晴:「…っ、うぅ〜(泣き出す)」
真:「よしよし」
晴、少し泣いて、二人のおでこが付く距離になる
晴:「真さん…」
真:「…いいの? こんなに近づいて」
晴:「…ダメ、ですか?」
真:「無防備すぎるわ」
晴:「…無防備だと、どうなりますか」
真:「そうね…」
真、晴に優しくキスをする
真:「狼に食べられちゃうわよ」
晴:「…真さん、あったかい…」
真:「晴も、あったかい。
真:酔った? お酒、強かったかしら」
晴:「…真さん…」
真:「なぁに?」
晴:「もう一回、キス、して…」
真:「いいわよ…」
晴:「ん…」
真、晴に深い長いキスをする
店内BGM:FO
BGM:バー店内ミュージック、FI
真:「いらっしゃいませ、…晴ちゃん」
晴:「…別れてきました」
真:「…そう。座って」
晴:「はい…」
真:「よく頑張ったわね」
晴:「…雪くんね、全然、引き留めてくれなかった」
真:「引き留めて欲しかった?」
晴:「…」
真:「はぁ…忘れちゃいなさい」
晴:「…忘れられますかね」
真:「アナタがそう望むなら」
晴:「…忘れさせてください、真さん…」
真:「…ちょっと待っててね」
真、入り口に行きCloseの看板を出して鍵をかけて戻ってくる
真:「今日はもうおしまい。これで誰も来ないわ」
晴:「いいんですか?」
真:「いいのよ。クズな男と別れられたお祝い、しましょ。二人で」
晴:「酔わせてください、真さん…」
真:「嫌って言っても、やめてあげられないわよ?」
晴:「いいです。それで…いいです…」
BGM:バー店内ミュージック、FO
SE:扉が開いて閉じる音
SE:歩く音
真、一人で外に出てくる
タバコに火をつけて電話をかける
SE:火をつける音
SE:電話のコール音
真:「…もしもし? アタシ。
真:もう、何回やれば気が済むのよ。
真:ほんと、昔から女を見る目がないんだから。
真:…感謝? バカ言わないで。
真:毎回アンタのケツ拭く身にもなって欲しいわ。
真:…ええ。そうね。まぁアタシ、顔はいいからねぇ。
真:あ、次は変なのに手を出すんじゃないわよ。
真:あの子、ウチの店で「DVされてんじゃないか」って噂されてたんだから。
真:アンタ、暴力なんてしないでしょうけど。外聞悪いわよ。
真:…そんなことするような子だと思わなかったって?
真:だから見る目がないって言ってんのよ。
真:…ええ。それじゃいつもの額、振り込んどいて。
真:あ、前回みたいに遅れたら、もう引き受けてやんないんだから。
真:…はぁい。じゃあね」
SE:電話を切る音
真、タバコを吸って息を吐く
真:「…ほんと、バカねアタシも」
真、タバコを捨て、足でなじる
「…シャンディ・ガフ」(無駄なこと)